社名背負う新事業? DeNAがDNA解析へ

東大医科研と組んでヘルスケア分野に参入

左からDeNAの南場智子取締役、東大医科研の清野宏所長、東大医科研ヒトゲノム解析センターの宮野悟教授

ディー・エヌ・エー(DeNA)がDNA解析に参入する。名は体を表わす。まさに本業にふさわしい新事業といえるが、社名との関連は「まったくの偶然です」(南場智子取締役ファウンダー)とピシャリ。高齢化で需要が拡大するヘルスケア分野を、収益変動の激しい主力のモバイルゲーム事業を底支えする新しい柱に育成することにしたのだという。

サービス名は「MYCODE(マイコード)」

DeNAは6月3日、7月下旬から個人向けの遺伝子解析サービスを開始すると発表した。サービス名は「MYCODE(マイコード)」。サービスの詳細は明らかにしていないが、基本的なスキームは、インターネットで申し込み、送られてきた検査キットで唾液を採取して送り返すと、利用者に病気のリスクや体質についてのレポートがインターネットで通知されるというもの。検査結果に応じた病気予防のアドバイスやカウンセリングなどの提供も予定する。

解析はDeNAが今年4月に新設した子会社のDeNAライフサイエンスが自ら手掛ける。社長を務めるのは、米国サンフランシスコ拠点の駐在を経て、コーポレートディベロップメント室長として新規事業領域の責任者を務めてきた深澤優壽氏。サービス開始に備え、生物学・遺伝子解析・医学・薬学系のバックグラウンドを持つ研究員、検査技術者、管理栄養士など専門知識を持った人材の採用を積極化している。

未経験のヘルスケア分野への参入にあたり、DeNAは東京大学医科学研究所との共同研究という形を取った。数千円~数万円の多様な遺伝子解析サービスが乱立する中、東大医科研との共同研究で得たデータに基づいて日本人に合った精度の高いサービスを提供し、差別化を図る。既存事業のモバイルゲームで培ったビッグデータ解析の技術や、サービスを使い続けてもらうための運用ノウハウも活用する。

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