第3波でドタバタ「修学旅行」を巡る学校の苦慮 京都や沖縄は大幅減少だが、地方・地元に脚光

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コロナ禍での修学旅行に対しては保護者の間から懸念の声が挙がっている。大阪市のサイトにはこんな市民の声が紹介されている。

「修学旅行が9月初めに予定されているのですが、昨今のコロナウイルスの情勢を踏まえて、とても現実的ではないように思います。学校側も対応をしてくださっていますが、例えうちの子が行かないにしても、行った子たち、先生方が感染してしまったら、うちの子もいつかは、などそれはとても不安です。他の保護者の方々とも、よくそういう話をしています」

保護者の心配は当然だ。市にこの保護者の声が寄せられたのは9月以前のこと。今の感染状況は一段と深刻化しているから、全国の保護者が同じような思いを抱いているのではないだろうか。

都立高校は対応がわかれている

都道府県の自治体はどんな対応をしているだろうか。東京都教育委員会は9月14日に感染症対策と学校運営に関するガイドラインを改訂。その中で文化祭や体育祭、宿泊を伴う行事や校外での活動は12月末まで延期または中止とし、2021年1月以降は感染防止対策を講じたうえで実施を認める、海外への旅行については今年度は中止とする、としている。改めて担当者に今年の全日制都立高校172校の修学旅行実施状況を聞いてみた。

「9月末時点では、2021年1月以降に実施することを検討している学校が109校、中止が32校で、来年4月以降に延期が31校となっています。実施については保護者、生徒の同意を得たうえで、万全の感染防止対策を講じてということになります」(東京都教育委員会)

行き先についても従来の沖縄、北海道、関西方面から見直す動きが出ているという。さらに都内の自治体の対応を調べてみると、三鷹市のHPにはこんな記載がある。

<中学校における修学旅行については、令和2年9月~10月に実施を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、令和3年2月~3月に延期しました。修学旅行に係る費用のうち、1割を公費負担(上限6000円/人)としていますが、感染リスク軽減に係るバスの増車を含め、延期による影響額についても、公費負担として実施します>

感染防止と生徒家庭の負担軽減の措置を図っていることがうかがえる。まさに、自治体の対応力が問われる状況である。

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