「デリカシーを淀川に捨てた」義母の強烈な一言 初対面の時、妊娠後、シミーズが行方不明の時…

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「それは遠回しに朝来てほしいっていうことか?」

義母はつねに自分時間で動いているので、私の都合などはまったく関係ない。したい時間にしたいことをする、行きたいところに好きなだけ行く、それが義母。なので、朝7時半から突撃お宅訪問したりしてくる。

子ども3人の用意で手いっぱいな私は、たとえ10分だとしても、義母の相手をしている暇はない。1分1秒が惜しい私は、本人に「本当に忙しいから来ないでほしい」とはっきり伝えたが、なぜかまったく通じなかった。もしかしたら、私と義母は操る言語が違うかもしれない。

「お相撲さんやん! はっけよい! のこった! のこった!」

私はそこそこ太っているのだけれど、ただ漫然と太っていたわけではない。ダイエットと名のつくものは大体経験してきた。りんごダイエット、黒豆ダイエット、大根おろしダイエット、肉食ダイエット、どれも続かないので当たり前だが効果は得られなかった。巻くだけダイエットに至っては、義母に「お相撲さんやん! はっけよい! のこった! のこった!」と四股(しこ)を踏まれたその瞬間にやめた。

私が子どもたちに向かって「ハイ、だっこ」と両手を広げるたび、義母に言われる「よっ!!! すしざんまい!!!」のかけ声もこの応用で、私の小太りおじさん体型をちゃかしてるのだと思われる。

私を「スマホ」代わりに使うときの一言

「ごめんやけど十二単が何キロあるか調べてもらえるか」

義母は携帯も持っておらず、インターネットから隔離された生活を送っているため、何か調べてほしいことがあるたびに私に調べるよう命じてくる。以前は旦那がこの役割を担っていたらしいが、結婚を機に私が「義母が興味あることを調べ伝える係」となった。結婚してから数年間、私はこの係をしっかりと勤め上げていた。

『お義母さん、ちょっと黙ってください くそばばあと私の泥仕合な日々』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

この係は年中無休なので、私が偏頭痛がひどすぎて寝ていたそのときも、義母はわざわざ寝室までやってきて十二単(じゅうにひとえ)が何キロか問うてきた。多分テレビで十二単を見て気になってしかたなかったのだろう。

私は面倒くささと腹立ちで適当に150キロと答え、義母は「ありがとうな」と去っていった。義母は我慢ができない。知りたいときに今知りたい。最近は「渡部、最近なにしてるんか調べてほしい、佐々木希ちゃんは大丈夫か」と佐々木希さんの心配をしていた。

義母はこれを言えば相手が困ったり、傷つくかもしれないということを考えずに、声にしている。心の声をそのまま口から出してしまっている。おそらく脳は働かせていない。その証拠に義母はこれらの失言をまったく覚えていないのだ。日をまたぐと「そんなこと言った覚えない」と、なかったことにされるので、最近はコンマ2秒で注意している。義母にはぜひ、淀川でデリカシー見つけるまで帰れまテンをしてほしい。

ばたこ 主婦

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Batako

大坂のとある市内の、義実家から自転車で10分の距離に家を構え、夫と3人の子どもと暮らす主婦。Twitterの義実家撲滅アカウント(@bametutai)に日々つぶやくツイートにファン多数。140字でまとまらない義母やダンナの愚痴、自分の思い出をつづったnoteも人気。

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