東大卒なのに「生きづらい人」が陥る3つの失敗 学歴を気にした時点で「人生ハードモード」だ

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まわりの目は仕方がない。東大卒の学歴はいつだって周囲の人に注目される。しかし、東大卒であることに自分からしがみつかないことだ。過去のことは忘れよう。今いる環境で前だけを見て努力するほうが、未来での幸せを手に入れやすい。

やってはいけない2:「逃げる」ことをマイナスに捉える

霞が関、一部上場企業、外資系コンサルタント会社、研究職……東大からの延長で就職をすれば、この類いの「高性能マシンが激走するサーキット」に入り込んでしまう可能性が高い。もちろん、血で血を洗うような職場でも生き残っていける能力のある人は、そこで精いっぱいのことをやればいい。

しかし、人には向き不向きがある。「適材適所」という言葉があるように、どんな才能を持っていても、それが発揮できるかどうかは環境次第だ。羽生結弦さんがいくら天才的なフィギュアスケート選手であっても、彼に「ラグビーの試合に出て点を取ってこい」と言うのはむちゃな話だろう。

今いる場所に不都合を感じたなら、そこから脱出して別の場所に移動しよう。脱出はなるべく速やかに行ったほうがいい。

「合わない環境」は人をダメにする

あまりにも長期にわたってストレスに晒された動物や人は、その環境から脱出するための努力ができなくなるという。東大卒には真面目で、努力家で、責任感の強い人が多い。そういう人は自分の特性とは合わない環境に気づいていながらも往々にして頑張りすぎて、手遅れになってしまう。本記事を読んでいる読者のまわりにも、そういう人はいるかもしれない。

多くの野生動物は、自らの生息環境が悪化すればちゅうちょなく移動する。本来は人だってそうなのだ。20万年前に東アフリカに現れた僕らの祖先(ホモ・サピエンス)たちは、おそらく食料不足にあえいで約5万年前にアフリカを脱出した結果、生き残りホモ・サピエンスの系譜をつなぎ、今日までの繁栄を築いた。

環境を変えることにリスクはつきものだ。未知の世界に飛び出すには勇気がいるし、エネルギーもいる。だからこそ、気力とエネルギーがあるうちに移動したほうがいい。東大に入るだけの能力があれば、今の仕事を辞めてもなんとかなる。

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