浸かるだけで体をキレイに「夢のお風呂」の値打 こすって肌を傷めずとも小さな泡が汚れ落とす
三神:さまざまな分野の可能性の原理や効果効能の解明が固まる前に、試験的に始めているという印象です。
青山:はい。シャワーヘッドの技術を応用して、某大学の食マネジメントの教授と共同実験を行いました。
ファインバブル水で料理して美味しくなったら最高ですよね。
安いお米と、高級だと言われているお米を用意し、一般の水で高級なお米を、ファインバブル水で安いお米を炊いておにぎりにして食べ比べをしたところ、全員が間違えました。感覚的なものでは人それぞれ好みがあるので、全部数字やデータで出しました。
すると、水をファインバブルにすることでお米の硬度が変わり、浸透率が高いため、粘り気が変わることがわかりました。お米はでんぷんなので、甘みを強く感じるようになるという結果が出たのです。
環境保全の観点でもインパクト
三神:洗浄のときに水の量が減る、調理のときに使うエネルギーが少量・短時間でうま味が深まる、洗剤を使わなくても洗浄できる、などということができるようになれば、環境保全などのありとあらゆる分野でインパクトがありますね。
青山:はい。“持続可能な開発のための2030アジェンダ”を前に、2025年の大阪・関西万博を目の前の目標として、世界の人々に私どもの技術を見てもらい、世界に貢献していきたいと考えています。
三神:ファインバブルの世界は、きれいに、環境保全型で洗わなければいけないということが肝です。その突破口が動き出していますね。
狩野:未来がありますね。
青山:これは世界に貢献できる日本発信の技術だと自負しています。日本国内だけでなく、世界にはアトピーに苦しんでいる方はたくさんおられます。その方々の役に立てることがいちばんです。
人の生活そのものが、より便利でより環境に優しく、心の底からうれしいと喜んでいただける形に展開していきたいという夢は尽きないです。
(構成:二宮 未央/ライター、コラムニスト)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら