「感動で泣く」モンベル創業者の斬新キャンプ術

言葉も音楽もない「自然の音」を感じる

登山家でもある創業者の辰野勇氏(写真:ヒラオカスタジオ)
近年ブーム再燃の兆しを見せているキャンプ。アウトドア用品メーカー「モンベル」の創業者にして、アウトドアの達人である辰野勇氏は「都会のなかでも、自然を満喫することができる」という。辰野氏の近著『自然に生きる力 24時間の自然を満喫する』から、今回は辰野流キャンプの楽しみ方をお届けする。

五感で感じて自然を取り込む

日帰りのハイキングも楽しい。でも、太陽の照っている時間だけ山を歩くのでは、一日の半分以上を享受していません。

湖面から湧き立つ朝霧。モルゲンロート(朝焼け。朝日の出る前に山肌が赤く染まること)とアーベントロート(夕焼け。夕日が山肌を赤く染めること)。流れ星の光跡。虫の音色がつくり出すシンシンとした夜の静寂……。キャンプをすれば、ゴールデンタイムともいうべき朝夕や、夜空の自然現象すべてを受け取ることができます。

『モンベル・アウトワード・コラム』(「bayfm」のラジオ番組『ザ・フリントストーン』内のミニコーナー)でご一緒している仲川希良さん(モデル/フィールドナビゲーター)は、番組内で、

「はじめて山の中で泊まったときは、夜ってこんなに暗いんだ。ただそのことにすごく驚いた覚えがあります。キャンプをすれば、テントの幕1枚越しに自然の時間が流れているのを感じます」

とコメントされていました。仲川さんが「夜の本当の暗さ」と、「外気に包まれる心地よさ」を実感できたのは、テント泊を通して24時間、自然を満喫したからです。

山を五感で感じて、自然を自分の中に取り込む。そうすることで、自分をリセットできます。

建物で囲われた日常から離れて、自然に身を置く。自然の奥深さ、厳しさ、多様さに対峙するのがキャンプの醍醐味です。

次ページコンクリートジャングルにも自然がある
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT