日本語を「外」から見る 留学生たちと解く日本語の謎 佐々木瑞枝著
「どうぶつ村の 入り口に、大きな きりかぶが 一つ ありました」。小学1年生の国語の教科書の題材だ。
日本人にとってはやさしい文章だが外国人にとっては、どうして「きりかぶがありました」で「いました」ではないのか、「入り口に」はどうして「に」なのか……と疑問ばかりが浮かぶという。外国人にとって日本語は謎に満ちた言語であり、日本人は彼らに言われて初めてその難しさに気づく。
日本語学、日本語教育学を専門にする著者が、日本語教室を舞台に、留学生たちの始業式から終業式までを丹念に追う。日本語がどんな場面で留学生たちにとってネックとなるのかを描きながら、外国語として見た日本語の特徴をわかりやすく伝える。
小学館101新書 777円
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