「未知の大相場」がついに始まったかもしれない

この株高はいつまで続くと見ればいいのか

新型コロナ感染者数が過去最高となっても、アメリカも日本も株価は上昇している。引き続き「バイアンドホールド」でいいのだろうか(写真:ロイター/アフロ)

11月の第2週は9日、NYダウがいきなり834ドル高(一時は約1600ドルも上昇)で始まったが、これには驚いた。周知のように、アメリカの製薬大手であるファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンの治験で、9割以上の対象者に感染防止効果が得られたとの初期データを発表したためだ。

その後、11~12日には若干の調整が入ったが、週末の13日金曜日には再び399ドル高と反発した。この日、多くのファンドがベンチマークとしている代表的な指標S&P500指数は48ポイント(1.4%)高の3585ポイントとなり、9月2日の史上最高値を2カ月ぶりに更新。NYダウも2月12日に付けた史上最高値にあと72ドルに迫っている。

アメリカでは「未知の大相場」が始まった?

11月の大イベントはなんといってもアメリカ大統領選挙だった。依然としてドナルド・トランプ大統領は選挙での負けを認めていないが、同国のエジソン・リサーチなどによると、全米での選挙人獲得競争は「ジョー・バイデン氏306人対トランプ氏232人」で決着している。

しかし、大統領選は民主党の圧勝だったのかもしれないが、議会選挙は事前予想に反して、民主党が苦戦している。「トリプルブルー」(大統領、上院、下院もすべて民主党が押さえること)もあるかと言われていたのに、議会選挙での民主党は、下院では議席を減らし、上院でも過半数を獲得するのが難しい情勢だ。

これは国民が、民主党左派のバーニー・サンダース人気による、同党の左傾化を嫌気したものとあるシンクタンクは分析している。そのため、年明けのジョージア州での上院選挙など不確定要素はあるものの、このままで行けば戦後初めて「大統領民主党・上院共和党・下院民主党」の組み合わせとなりそうだ。

株式市場は、この組み合わせを好材料として上昇を始めている。この組み合わせによってもたらされるアメリカ経済への期待が、株高につながっているのではないか。戦後のアメリカにおける未知の大相場が始まっているのかもしれない。

次ページでは日本はどうなる?
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