相次ぐ特許切れに悩むアステラス製薬、再び敵対的買収を敢行
日本の製薬企業は、それでも買収に乗り出さざるをえない事情がある。特許切れによる業績悪化に直面しつつあるのだ。
最大手の武田薬品工業は、米州で年間3000億円の売り上げ規模を持つ糖尿病薬の米国特許が11年1月に失効する。アステラスも主力薬の特許失効が相次ぐ。新薬入手は喫緊の課題だが、泌尿器関連以外に有力候補を欠いている。そこで目をつけたのが、すでに有力薬の開発実績があるOSI社だった。
だからこそ必死なのだが、製薬企業の買収額はインフレ傾向が続いているだけに、実現へのハードルは極めて高い。
(岡田広行 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済)
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