ブロンコビリー「ウルグアイ牛肉」は成功したか 一時期は提供を休止したほどの売れ行きだった
開店時間である11時から訪れ、ステーキを注文する人もいるそうだ。午前中からでも食が進む理由は、ウルグアイビーフの味わいにある。「1頭当たりサッカーコート2面分」(古田氏)もの広大な放牧地に放し飼いにされているグラスフェッドビーフで、脂身が少なく、さっぱりしているのが特徴。女性でも、300グラムの分厚いサーロインステーキをなんなく完食できるという。
また9月からスタートしたウルグアイフェアでは、ウルグアイビーフを使用したメニューの値段を引き下げて提供。例えば「ウルグアイ産 炭焼き超厚切り熟成サーロインステーキ300g」なら、通常の2480円から2080円と、かなりお得になる。「飲むサラダ」と呼ばれ、本場ウルグアイでビーフのお供に飲まれているマテ茶もドリンクバーにそろえた。
「非常に好評で、本来は10月末までを予定していたのですが、在庫の関係で、14日までで終了となりました」(古田氏)
しかし、日本で牛肉といえば、やはりこってりと甘い脂がたっぷりのった、とろけるようなやわらかさを思い浮かべる人は多い。アメリカ・オーストラリア産肉を使用したステーキチェーンの大量出店や、ヘルシー志向の広がりが赤身肉への嗜好を押し上げてきたとはいえ、ウルグアイという、あまり知られていない国の牛肉がなぜそこまで食べられるのだろうか。実際に試食させてもらった。
炭火でじっくり火を通し、インパクトのある見た目に
提供している中でいちばん大きいものが、超厚切り熟成サーロインの400g。ただ今回はお米やサラダバーも堪能したかったため、1つ下の300gを選択した。
とはいえ、運ばれてきた時点でその見た目に圧倒される。300gのステーキを食べるのは初めてではないが、ほかの店のものより量感が増して感じられるようだ。理由は、5cm以上はありそうな、その分厚さにあると思われる。
ナイフを入れると、ホールスタッフの方にすすめられたミディアム・レアのバラ色が現れた。炭火でじっくりと時間をかけ、遠赤外線効果で中まで火を通すからこそ、このインパクトのある見た目が可能となっているのだ。
まずはシンプルに卓上塩で調味し、口に入れてみる。第一印象は、「これまで味わったことのない味」。まずは炭火の香ばしさが広がり、かみしめるごとに、しっかりした肉そのものの味が強く主張してくる。塩がいらないぐらい肉の味が濃い。そして、「グラスフェッド」と聞いているための錯覚かもしれないが、草のような爽やかな香りも感じられるようだ。
これは、アルコールのおつまみとして、あるいはかたいパンといっしょに食べたい味わいだ。
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