「1いいねで〇〇」で超絶バズった作品の舞台裏 ツイッターへの何気ない投稿が絵本になった

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僕の仕事にも影響が出て一時期はすべての仕事がストップしていました。こりゃ大変だ~と思いつつも、その期間は、世の中的に仕方がないし、この期間でしか味わえないことをやろうと当時3歳の息子との時間をゆっくり過ごしていました。

一方で、こんなときでもできることはあるだろうと作品は作り続けて投稿していました。そんな時、ツイッター上で「1いいねにつき〇〇」という投稿が流行っているのを知りました。

「自分ならどんなものを作るのか?」と考えた

はじめはツイッターの仕組みを利用して作品の結果が変わる、というのが面白いとはたから見ていただけでしたが、自分ならどんなものを作るかな、と考えた時に思いついたのが「1いいねにつき1日成長する赤ちゃん」でした。

ツイッターに投稿したとたん、ものすごい反応が

投稿するとみるみるうちに「いいね」数が増えて、大きな話題になり、数々のテレビやネットニュースで取り上げていただきました。約2カ月投稿を続けて物語を終え、最終的に「きみの中のぼく」として1冊の本になりました。

無計画ではじめたこともあって、最初はどんどん増えるいいね数に対して、僕もそのときの思いつきで投稿していきました。新しく物語を考える時間がない中で、確実に参考にできるのは自分の人生経験だけでした。しかし、そのおかげでリアルな描写が読者の共感を得て、多くの方に親しんでもらえる物語になったのだと思います。

ヒーローに憧れていたこと、専門学校に入学したこと、ボロボロの家に住んでいてビー玉が転がっていたこと(笑)、パン屋さんでアルバイトしていたこと、妻との出会いが専門学生時代だったこと。ちょこちょこと実体験を織り交ぜております。

僕自身、絵の仕事をやってきた10年の中で葛藤や失敗も沢山ありました。しかし、作品の中で描いたように人生には1日1年同じ時間はない。過ぎた時間が無駄だと思える時間だったとしても、その後の自分の生き方によって、いつからでもいいようにつなげていくことができる。

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