オンライン初開催「CEATEC」、米CES超えの勝算 アマゾンウェブサービスなどIT企業が続々参加

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昨年のシーテックはリアルで行われたが、今年はオンラインで開催(筆者撮影)

Society (ソサエティ)5.0の総合展と位置づけられる「CEATEC(シーテック)」が、今年は初のオンラインイベントで開催される。

「ニューノーマルエリア」「企業エリア」「Co-Creation PARK」の展示エリアと、「コンファレンスエリア」「公式イベントエリア」を加えた5つのエリアをオンライン上に構成。2020年10月20日~23日の会期中だけでなく、会期終了後も12月31日まではオンデマンド配信を行う予定だ。

開催まで約1週間となるなかで、オンライン化によって、これまでとは異なる動きがすでに出ている。

一つは、過去最高の来場者数を目指すという意欲的な目標設定だ。CEATEC実施協議会が掲げた会期中の来場者目標は、20万人超である。

シーテック実施協議会のエグゼクティブプロデューサーである鹿野清氏は、「これまでの最多来場者数は2007年の20万5859人。リアルの展示会とオンラインの展示会を単純には比較できないが、オンラインの特性を生かして、シーテック史上最多の来場者数を目指したい」と意気込む。

オンラインイベントは参加者が増加傾向

オンラインイベントは、自宅からも手軽に参加できることから、参加者数は軒並み増加する傾向にある。IT企業の年次イベントの例を見ると、登録者数は、リアルイベントの5倍や10倍といった例が相次いでいる。

例えば、IT企業のアメリカVMwareが9月30日、10月1日に開催した「VMworld 2020」は、リアルで開催した場合には3万人規模であったのに対して、完全オンラインで実施した今回は、事前登録が15万人以上となっている。

シーテックは、2016年に「脱・家電見本市」を宣言してから、来場者数は右肩上がりで増加してきたが、20年目の節目を迎えた昨年は、猛威を振るった台風19号の影響によって、開催初日の来場数が前年を大きく下回り、2016年以来、来場者数が初めて減少し、14万4491人となっていた。

今回は、オンライン化したことで、それに比べて、約1.4倍の増加を目指すことになる。

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