福岡出身の芸能人が多い起源は「山笠」にあった タモリ、黒木瞳などそうそうたる顔ぶれ
※『地形と歴史から探る福岡』から抜粋・再構成してお届けします。
福岡県は多くの芸能人を輩出する土地柄として知られている。アイドルでいえば「松田聖子、藤井フミヤ、酒井法子」、歌手でいえば「井上陽水、氷川きよし、浜崎あゆみ」、俳優でいえば「高倉健、黒木瞳、牧瀬里穂」、タレントでいえば「タモリ、森口博子、博多華丸・大吉」と、枚挙にいとまがない。
また、こうした芸能人たちの顔ぶれをながめても、共通性があるようでないところがおもしろい。
福岡県に芸能人が多い理由については、一般的にさまざまな俗説がある。ひとつには、福岡は大陸や半島に近く、外国からの血を多く受け入れてきたので、美男美女が多いというものがある。
一見もっともらしいが、外国の血が入ることと、見た目のよしあしの関係は、かなり主観的な要素であるために、あてになる話ではないだろう。
目立ちたがりでお祭り好きの県民性
ほかには、福岡には芸能事務所が多く、芸能人になりやすい環境がそろっているという説もある。あるいは、中洲などの歓楽街が栄えており、そうした場所が芸能界のスカウトの場となっているという説もある。
しかし、福岡出身で東京などに移ってから芸能人になるケースも多いので、必ずしも説得力のある説とは言えないだろう。
さらには、目立ちたがり屋でお祭り好きの県民性によるものという説もある。一見、主観的な意見のように思えるが、私は意外といい線をついているのではないかと思っている。というのも、福岡は全国で見ても芸能や祭りがさかんな地域であるからだ。
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