「飲酒運転した芸能人」の復帰を米国人が許す訳 「一度でも過ちを犯した人」に厳しい日本との差

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2003年11月には、女優のミシェル・ロドリゲスがL.A.で飲酒運転をし、逮捕されている。彼女は4ヵ月前に当て逃げをし、免停になっていたことから、その罪もあって、48時間の刑務所入り、社会奉仕活動、3ヵ月のアルコール教育プログラム、3年間の保護観察を言い渡された。

飲酒運転で当て逃げした「ワイスピ女優」のミシェル・ロドリゲス(写真:Frazer Harrison/GETTY)

その2年後、彼女は、テレビドラマ『LOST』のロケで滞在していたハワイで再び飲酒運転をし、5日間を刑務所で過ごす。保護観察下の規定を破ったことで、さらに60日間の刑期(刑務所が混み合っていたため、実際には1日で釈放されている)、30日間のアルコール依存症更生プログラム、30日間の社会奉仕活動も言い渡された。

しかし彼女はこれまた約束を守らず、翌年、180日間の刑期を与えられてしまう。18日間で釈放された彼女は、今回こそ約束どおり社会奉仕活動を終えた。それ以後、彼女が法のお世話になることはなく、『アバター』や、人気がますますアップする一方の『ワイルド・スピード』シリーズで、順調なキャリアを築いていく。

「有名人の特権」ふりかざした女優

そして2013年には、女優のリース・ウィザスプーンが、酒のせいで大恥をかいた。彼女が逮捕されたのは、彼女が映画のロケで滞在していたジョージア州アトランタ。

有名人の特権ふりかざしたリース・ウィザスプーン(写真:Toni Anne Barson/GETTY)

夫とレストランで食事をし、帰る途中、よろよろ運転をする車を見た警察に止められたのである。運転していたのは夫だったが、ウィザスプーンは警察に「あなたは本物の警察なの?そうは見えないけど」などと食ってかかった。夫が外でアルコール検査を受けている間にも、警官の言うことに背いて車を降り、「私はアメリカの国民よ。アメリカの地面の上に立つ権利があるの」と、ひたすらいちゃもんをつける。手が付けられないと判断した警察が彼女に手錠をかけると、「私が誰だか知っているの?」と、今度は有名人の特権を使おうとした。

警察が「知りません」と言うと、彼女はさらに、「もうすぐわかるわよ!」と言い放っている。

夫妻はそのまま刑務所に連れて行かれ、保釈金を払って釈放された。後日、裁判所に出頭したウィザスプーンは公務を妨害した罪を認め、213ドルの罰金を払っている。

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