「飲酒運転した芸能人」の復帰を米国人が許す訳 「一度でも過ちを犯した人」に厳しい日本との差

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ハリウッドの名優であるメル・ギブソンはなぜアルコール依存症から復帰できたのか?(写真:Axelle/Bauer-Griffin/GETTY)

元TOKIOのメンバーである山口達也氏の飲酒運転事件が波紋を呼んでいるようだ。飲酒による過失はこれが初めてではなく、酔って女子高生にわいせつ行為をした過去の例もあることから、ネットには批判のコメントが数多く寄せられている。それは、妥当だろう。

日本だと不倫報道でも世間のバッシングはすごいが、飲酒運転は違法であるだけでなく、見知らぬ人に危害を与えかねない非常に恐ろしい行為だ。幸い、ケガ人は出ていないということだが、ひとつ間違っていたらどうだったかわからない。

二度の過ちを犯した彼に必要なのは法のもと裁かれるだけでなく、アルコール依存症更生のためのプログラムを受けることである。そこから逃げようとジタバタすると、ますます怒りを買うだけだ。筆者の住むハリウッドでは、反省と更生を経て、ふたたび日の目を見られるようになったスターが多くいる。

「10年干された」メル・ギブソン

その代表例が、メル・ギブソンだ。彼は2006年マリブのレストランバーで飲んだ後、運転して家に帰る途中に警察に引き止められた。警官は、ギブソンにパトカーに乗るように言うが、それを聞かなかったため手錠をかけられ、パトカーに押し込まれる。

パトカーの中でも彼は暴れ、警官に汚い言葉を浴びせたり、「俺はマリブを所有しているんだぞ」などと怒鳴ったりした。その揚げ句、「世界で起きた戦争は全部ユダヤ人のせいだ。お前はユダヤ人か?」と言ったのである。この発言は世界中の怒りを買うこととなった。

ギブソンは逮捕の後、自主的にアルコール依存症更生プログラムを受け、3年間の保護観察期間中も指示されたとおり、週5回の更生のためのミーティングに欠かさず出席した。

だが、その後にDV疑惑が起きたりしたせいで、彼があらためて本格的にハリウッドにカムバックするのは、監督した『ハクソー・リッジ』がオスカー候補入りした10年後となっている。ハリウッドにはユダヤ系が多いし、あの時、黙って素直に警察に従っていれば、復帰までこんなに時間はかからなかったに違いない。

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