キリン・サントリー「強者連合」決裂の余波


 両社の前期決算では、サントリーの営業利益率が5・3%に対し、キリンは5・6%。会計基準が異なり単純比較はできないが、世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブの24・9%(08年)とは大きく懸け離れている。

仮に統合していれば、過当競争に歯止めをかけて販促費抑制などに踏み切れたはずだ。

すでに縮小傾向の国内市場は閉塞感を強めており、数年前から再編を視野に入れた提携が進む。昨年はキリン・サントリーの行方を見守るメーカーが多かったが、破談を受けて両社を交えた再編が再び活発化する可能性は大きい。

「これまでのキリンともサントリーともまったく違う新しい会社を創る」。交渉を開始したばかりの昨年6月、佐治社長は高らかに語っていた。だがリスクを伴わない「理想論」だけでは、世界企業への新たな道は開けない。

■キリンホールディングスの業績予想、会社概要はこちら

(倉沢美左 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済10年2月20号)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 御社のオタクを紹介してください
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ビジネスに効く<br>最強の健康法

現代人の大きな悩みである健康。多忙なビジネスパーソンのため、すぐに実践でき即効性がある健康法を厳選。糖質制限簡易版に加え「ゾンビ体操」「これだけ体操」を大きなイラスト入りで紹介。健康経営、健康ビジネスに踏み出す企業も満載。