婚活男女のSNS、意外な「どん引き」ポイント 趣味が「恐怖」や「負担」の境界線を越えるとき

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逆に、「昨日通販で2980円から50%引きになっていたチュニックを買った、とSNSに書いていてかわいいなと思いました」という好感度がアップした女性もいました。

作る料理が豪華すぎて振られた人もいます。毎日毎日、鴨やラムを使った凝った料理の写真をアップしていた男性。「食材がすごすぎる」「毎日、高級食材で料理をしているの?」と、振られてしまいました。派手すぎる料理に相手女性がプレッシャーを感じて「結婚しても、私にはこんな料理は作れません」となってしまったのです。

SNSでは多くの人が自分をすてきに、派手に、リッチに見せようとしがちです。しかし、婚活においては庶民的で質素な素朴な感じのほうがウケがいい。料理好きであれば卵焼きでいいんです。卵焼きに大根おろしを添える。そういうシンプルな写真のほうが、「経済感覚がきちんとしているな」「家庭料理が上手だな」という印象を与えるようです。

 婚活をSNSで赤裸々につづっちゃダメ

そうやって婚活の戦略としてSNSを利用する方法はありますが、書いていいことと書くとマズいことの区別ができていない人があまりに多いため、本音を言えば婚活中はSNS自体、お休みしたほうがいいと思っています。書いたらダメなことをしっかりわきまえておかないと、非常識な人間に見えてしまいます。

さみしさからSNSに過剰に書く人もいますし、自己顕示欲が強い人は余計なこと、鼻につくことを書きがちです。例えば昔の恋愛など、言わなくてもいいことまで書くから、検索されて出てきてしまう。相手が見る場合もあるし、相手の親や知り合いが見る場合もあり、損をすることのほうが多いのです。

SNSはあくまでバーチャルな世界。婚活で大事なのは、1対1で目の前にいる人に素の自分を見せること。それ以外は秘めごとにしたほうがいいと思いますね。

植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

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