パチンコ産業の憂鬱、過熱する版権争奪戦--あの名作がパチンコに登場する舞台裏

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 ブレークの火付け役は、人気格闘アニメ「北斗の拳」のパチスロ機。2003年にサミーが初投入し、当時年間180万台程度とされたパチスロ市場で、累計約60万台の大ヒットを記録した。
 
 続いて遊技機の企画開発商社フィールズが04年、人気ロボットアニメ「エヴァンゲリオン」のパチンコ機を初投入。3万~5万台を売ればヒットと言われた当時、12・5万台の販売数を記録し、ブームに拍車をかけた。韓流ブームが盛り上がったときに投入されたパチンコ「冬のソナタ」(京楽産業)は、記憶に新しい。

潤ったのはメーカーだけではない。すでにアニメ放映が終了していた「エヴァンゲリオン」は、パチンコ化を機に従来とは異なるファン層が拡大。DVDソフトの販売・レンタル、キャラクターグッズ販売の増加のほか、映画化など関連ビジネスが活性化した。


■人気女優を用いた機種も

このほかにも、SANKYOが07年に投入したロボットアニメ「創聖のアクエリオン」を題材としたパチンコ機では、テレビ広告で繰り返し「1万年と2000年前からあ・い・し・て・る~♪」とのフレーズが流れるアニメの主題歌が関心を呼び、アップルの音楽配信サイト「iTunes」のダウンロードランキングで突如、上位に顔を出すといった現象も起きた。

版権保有者には巨大なパチンコ市場が、新たなメディアとして活用できる点が魅力となった。「あしたのジョー」の版権を管理する講談社も、「告知効果の観点から戦略的に許諾した」(ライツ企画部の土屋潤一郎氏)という。

メーカーと版権保有者の思惑が一致し、人気コンテンツは新機種にどんどん起用された。06年には、SANKYOがアニメ制作会社サテライト(東京都杉並区)と資本提携。同社の筆頭株主となり、グループ企業に加えた。

パチンコマネーに群がるテレビ局・出版社

しかし現在、こうしたブームは曲がり角を迎えている。ネタ枯れが生じているのだ。

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