パチンコ産業の憂鬱、過熱する版権争奪戦--あの名作がパチンコに登場する舞台裏

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 目ぼしい版権はすでに遊技機化され、パチンコに抵抗の強い版権保有者も少なくない。ある遊技機メーカー幹部は「超人気アニメの『ドラゴンボール』は各社が打診したが、原作者の鳥山明氏が首を縦に振らない」と明かす。

版権を押さえたとしても、思い通りにいかないケースもある。
 
 「ゲーム性が合わなかったり、世の中のトレンドが変わったりして、結局、パチンコ化できずにお蔵入りする版権も少なくない。コンテンツのイメージを崩したくない権利者が、いろいろとつける注文に応える代わりに、つまらない遊技台になってしまうケースもある」と大手パチンコ機メーカー幹部は嘆く。

激化するコンテンツ争奪戦によって、版権価格は高騰している。遊技機メーカーは版権保有者とコンテンツの使用許諾契約を結び、許諾料を支払う。だが、「5年前であれば人気の高い版権の許諾料はせいぜい1億円だったが、今は10億円以上に上がっている」(関係者)。

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