最新「CSR企業ランキング」金融トップ30 1位日本興亜、三菱UFJは4位、地銀で滋賀が健闘

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15年度末の女性管理職比率10%達成は可能?

人材活用でも妊娠・育児・介護を目的とした短時間勤務制度など充実した諸制度がある。一方で、2012年度の有給休暇取得率は45.9%と低く、ボランティア休暇の取得者ゼロなど一部数字がついてきていないところもある。

女性社員比率は高いものの、女性管理職0.4%、同部長職1.3%と女性活用は後れている。今年9月に合併する損害保険ジャパンも同管理職3.4%、同部長職0.6%と低い。両社はこの状態で15年度末の女性管理職比率10%を目標に掲げているが、常識的に考えると達成困難と言わざるをえない。

数字合わせができないこともないだろうが、将来問題が起きる可能性もある。本当に女性活用を進めていくのなら、着実に一歩一歩といった姿勢が必要だろう。

いずれにせよ、2014年9月には「損害保険ジャパン日本興亜」として再スタートを切る。ともにCSR活動には定評がある両社が一緒になることで、さらに高いレベルを期待したい。

環境活動が充実している第一生命

2位は昨年金融トップの第一生命保険(276.7点)がランクダウン。人材活用96.1点(同7位)、環境88.4点(同108位)、企業統治+社会性92.2点(69位)といずれも高得点だ。

女性が多い職場ゆえ、育休、短時間勤務、在宅勤務などのワーク・ライフ・バランス関連の制度は整えられている。女性管理職比率18.2%、同部長比率2.6%など比率も高い。さらに、環境担当執行役員の設置、環境会計作成など、金融機関としては際立った環境活動の充実ぶりだ。

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