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フェラーリと法廷闘争した「アレス」とは何者か セレブの要望に応える新世代カロッツェリア

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  • 越湖 信一 PRコンサルタント、EKKO PROJECT代表
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限定生産のカスタマイズモデルとして、アレス・デザインで最初に大きな人気を博したのは、ランドローバー「ディフェンダー」だ。

先日、久方ぶりに新型が発表されたが、ディフェンダーは、とてもユニークな長寿モデルとしてファンが多い。しかし、実際に運転してみればフィーリングはクラシックカーのようで、決して快適なものではなかった。

そこで彼らは、オリジナルのディフェンダーをあくまで素材として用い、V8スーパーチャージャーエンジンに6速ATを組み合わせたパワートレーンや、よりヘビーデューティなデフなどの採用でアップデートを図った。

エアスクープのあるボンネットやオーバーフェンダーが装着される「V8ディフェンダー」(写真:アレス・デザイン)

ボディも各所にオリジナルのカーボンファイバー製パーツが奢られ、インテリアはイタリアの匠による美しいレザーが採用されている。

つまり、彼らは現代のラグジュアリーSUVへとディフェンダーを変身させたのである。筆者もモデナ近郊でこのディフェンダーのテストドライブを行ったが、パワフルかつバランスのいいハンドリングや静粛性など、徹底した作り込みを実感した。

53台限定のV8ディフェンダーは、オーナーによる各種のカスタマイズが可能となっており、新シリーズもスタンバイしている。

レプリカではないオリジナルモデルも

現在、彼らが1番の目玉とするのは、21台限定生産の「パンサー プロジェットウノ」である。誕生から50年を経て、いまだ人気の高いデ・トマソ「パンテーラ」へのオマージュとして企画されたモデルだ。

クラシックなスタイリングを持つ「プロジェット・ウノ」(写真:アレス・デザイン)

モデル名はイタリア語パンテーラ(豹)の英語パンサーとプロジェット・ウノ(英語表記ではProject1を)を組み合わせたものである。昨年は、世界最高峰のコンクールデレガンスである「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」におけるコンセプトカー部門での出展も叶い、その完成度の高さが世界的に評価された。

このプロジェット・ウノは、いわゆるレプリカではなく、あくまでも1970年代のスーパーカーをアレス・デザインの解釈でまとめ上げ、現在の技術で再現したものである。

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【クラシックなスタイリングと快適性の融合】

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