アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。
中学や高校の頃を思い出してみてください。クラスや学年でいちばんモテた男子ってどんなヤツでしたか? 勉強はあまりにできないとマイナスですが、すごくできたからってプラスには働かないですよね?
クラブ活動でいうと、科学部、将棋部、歴史研究会……この手の「じっと座ってる系」のクラブで人気者になるヤツは、あまりいません。
天文部って実は、流星観測とかを夜にやるので、意外に女の子にモテたりします。だって、夜道で星空を見ながら、「あれが乙女座のスピカで、となりが牛飼座のアークトゥルス。そこから春の大三角で……」。ちょっとロマンチックですよね。
で、その星座を解説してくれる先輩が、スポーツの部活でけっこう活躍していると、もう「ちょー人気!」になるのです。このスポーツとモテとの関係、いったい何なんでしょう? 結論から言うと、そこには深刻な「男性差別」のメカニズムが存在するのです。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら