外出自粛で太った人は「代謝」を理解していない 食べた「糖質」がなぜ「脂肪」に変わるのか?
汗をかきやすい人に「代謝がいいですね」と声をかけたり、「代謝を高める」「代謝が悪い」「代謝アップ」といった言葉を耳にしたり、「代謝」という言葉は一般的にも普通に使われます。でも、代謝についてちゃんと理解している人は少ないのが現状です。
代謝とは、食べたものを処理し、有効に使い、そして効率よくためるために体内で行われる一連の化学反応のことです。この代謝をきちんと理解すると、さまざまなシチュエーションにおいて代謝をイメージすることができるようになります。
日ごろ、健康や体調、ダイエットが気になりつつも、いま一つ行動が伴わないということはありませんか。行動を変えることは容易ではありません。でも、1つひとつの行動によって体内で起こる代謝をイメージできれば、自然に行動が変わっていきます。そして、代謝を知り、代謝をつねに考える生活習慣こそが、現代人のかかえるさまざまな病気の予防や肥満の解消に役立つのです。
糖質が余ると脂肪になる
ここで代謝の一例として、「糖質の代謝」について考えてみましょう。
例えば今日、朝食としておにぎりを1つ、あるいは2つか3つ食べたとしましょう。結論から言うと、おにぎりという「炭水化物」を摂った後、エネルギーとして使われなかった分は体内で「中性脂肪」として蓄えられます。
炭水化物(糖質+食物繊維)は太る――そういうイメージをもっている人は多いと思います。最近では、炭水化物抜きダイエットや、糖質制限ダイエットが人気です。
太るとは、つまり脂肪がつくということですよね。もう少し正確に言えば、太るとは、全身の至る所にある脂肪細胞が中性脂肪をため込んで大きくなること。脂肪細胞自体が太っていくのです。さらに、脂肪細胞の数が増えるとも言われています。
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