老いが怖い人は「老いなき世界」を知らない 120歳まで若く健康なままで生きられる方法

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千年また千年と歴史を刻む過程で、人間の平均寿命は確かに少しずつ延びてきた。

かつては私たちの大半が40歳まで生きられなかったのに、それができるようになった。50歳にも達しなかったのが、届くようになった。ほとんどが60歳を見ずに人生を終えていたのに、60の声を聞けるようになった。

しかし、平均寿命が上昇を続ける一方で、最大寿命のほうはそうなっていない。記録をひもとけば、100歳に達した人はいるし、それより何年か長く生きた人もいた。だが、110歳に届く人はごくわずかしかおらず、115歳を迎える人となると限りなくゼロに近い。

だから、この先もコツコツと平均値を上げていけるにせよ、最大値は動かせないという声があるのは無理もないことだ。ネズミやイヌなら簡単に最大寿命を延ばせても、私たち人間はそうはいかない。すでに長く生きすぎているのだ。懐疑派はそう主張するだろう。

それは間違っている。

「健康なまま120歳」が普通になる

もう1つ考えないといけないのが、寿命を向上させることと、元気でいられる期間を長くすることは違うという点だ。私たちはその両方の実現を目指すべきである。

痛みや病(やまい)や、虚弱や体の不自由に苦しむことがすでに生活のすべてになっているのに、ただ死なさずにおくだけのために人生をさらに何十年も長引かせるのは、道義的にいって許されることではない。 

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