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幸福論 “生きづらい”時代の社会学 ジグムント・バウマン著 高橋良輔・開内文乃訳 山田昌弘解説 ~2000年を経ても変わらない幸福論

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 本書のエピグラフには「幸せに生きたいという願いは、すべての人に共通である」という言葉から始まるローマ帝国時代の詩人セネカの「幸福な人生について」の一節が載っている。この願いを、より多くの消費(GDP)で叶えようと企んでも「かえって幸福からの乖離をもたらしてしまう」(解説)と山田昌弘氏はいう。

それではどうすればよいのか。バウマンは「なにが人生を幸福にするのかはっきりわかるようになるには……手さぐりで明かりを探さなければならない」とセネカの言葉を繰り返す。これは決してバウマンによる幸福論の桎梏(しっこく)ではない。むしろリキッド・モダニティにも通用する2000年を経ても変わらない幸福論なのである。

Zygmunt Bauman
ポーランド出身の社会学者。英リーズ大学、ワルシャワ大学の名誉教授。1925年ユダヤ系ポーランド人の家に生まれる。39年ソビエトに亡命。43~53年ポーランド陸軍。ワルシャワ大学講師、社会学協会理事長ののち、イスラエルなどを経てイギリスへ。

作品社 2520円 281ページ

  

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