積水ハウスが赤字転落 新中期計画にも疑問符


 しかし、御殿山プロジェクトのマンション棟、梅田北ヤードなどの購入時期や資産規模を考慮すれば、まだ少なからぬ“含み損”が潜む可能性は排除できない。

ほかにも疑問点はある。

中計では注文住宅の再強化策として、太陽光発電や燃料電池を備えたグリーン住宅等の商品力を強化し、広さ120平方メートル以上の中高級住宅を重点的にシェア拡大する方針が示された。同事業の売り上げは12年度に09年度比2割増の7250億円へ伸ばす計画だ。

「外部からは計画は固すぎるという声がある」(山口執行役員)と言うものの、少子高齢化などで住宅は構造的な縮小市場にある。消費者の低価格志向も強まる中、市場の流れに一見反するような中高級住宅へのこだわり戦略が実を結ぶのか。

楽観的な積水ハウスの中計実現には、まだ茨の道が待ち構えている。

■積水ハウスの業績予想、会社概要はこちら


(大西富士男 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

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