日経平均は405円高、コロナショック直前に接近 ついに終値で2万3000円台を回復、TOPIXも続伸
[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、大幅続伸。前日の米国株式市場が高かったことを受けて幅広く買いが入り、2万3000円台を回復するとともに、6月8日の戻り高値2万3178円10銭を更新した。物色面では米国市場でハイテク株が上昇した流れから、半導体関連をはじめグロース株が活況。これらの寄与度が大きい日経500は、新型コロナウイルスが市場で大きな話題となる以前の1月14日に付けた年初来高値2303.08を更新した。
12日の米国株式市場は、ハイテク株に主導され幅広い銘柄に買いが入り、主要3指数がそろって上昇した。S&P総合500種<.SPX>は取引時間中に2月に付けた終値としての過去最高値を超えたものの、この日の取引では終値ベースでの過去最高値は更新できなかった。
これを受けて、日本株も直近のバリュー株中心の物色から、ハイテクセクターなどグロース株に流れがシフト。値がさの半導体関連株などが人気化し、日経平均の大幅上昇に寄与する格好となった。
日経平均はコロナショック直前の2月21日の終値2万3386円74銭に接近してきたが、時価水準より上値で長くもみあった経緯があるだけに「戻り売りも警戒されており、目先は足踏みとなる可能性もある」(SBI証券・シニアマーケットアドバイザーの雨宮京子氏)との声が聞かれ、終盤にかけて全般は伸び悩んだ。
TOPIXも続伸。東証33業種では、精密機器、電気機器、医薬品などの上昇が目立った一方、鉄鋼、空運業など6業種が値下がりした。東証1部の売買代金は、2兆5583億2300万円と前日に続いて2兆5000億円を上回っている。
個別では、東京エレクトロン<8035.T>など半導体関連株が堅調となったほか、トヨタ自動車<7203.T>が8日続伸となるなど、輸出関連株が総じて高い。ソフトバンクグループ<9984.T>が7日ぶりに反発。指数寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>も堅調に推移した。半面、JFEホールディングス<5411.T>がさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1478銘柄に対し、値下がりが615銘柄、変わらずが80銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 23249.61+405.65
寄り付き 23123.36
安値/高値 23115.50─23316.69
TOPIX<.TOPX>
終値 1624.15 +18.62
寄り付き 1619.96
安値/高値 1614.28─1628.67
東証出来高(万株) 141149
東証売買代金(億円) 25583.23
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