50代からの起業「不向きな職種」「向く職種」の差

起業に成功したアラ還7人のケースを一挙紹介

50代からの起業。成功した7人はどんな人生を送ってきたのか(写真:shimi/PIXTA)
50代から起業した人はどんなキャリアを歩んできたのか? 1万人インタビューからわかった50代からの起業に成功した7人の例と、50代からの起業に向かない職種を大塚寿氏による新書『50代 後悔しない働き方』から一部抜粋・再構成してお届けする。

「起業はやり直しのきく20代がベスト、30代前半がギリギリ」という声もありますが、50代での起業は「大成功」を目指すのではなく、「サラリーマン時代より自由にやりたいことをやって、ちょっと余裕のある生活ができればいい」という目標設定で十分なのではないでしょうか。

55歳で起業したK田さんのケース

そういう意味では、K田さんの起業は正解でした。大手総合人材サービス企業のグループ会社の執行役員を55歳で退任してそのまま退職し、1人で起業しました。

会社からの「後進に道を譲れ」という非常にわかりやすいメッセージに応えたわけです。周囲には不条理を感じる人もいたでしょうが、潔く会社の意向に従い退任、退職したのです。

自宅をマンガ図書館にするほどの蔵書を誇る彼は、前職の会社がマンガ雑誌を創刊したときには編集長を務めるほどでした。マンガに携わる仕事がしたかったから再就職せずに起業の道を選んだそうです。

もちろん、好きなマンガとはいえ、それで生活するのは難しいと考え、ずっと営業畑で業績を上げてきたので、社内外の人脈の中で仕事と人を結び付ける支援をメインに据えました。

もともと人望があり、上司、部下、年上、年下全方位から慕われる人だったので、独立・起業の挨拶状を受け取った多くの関係者が仕事の話を持ち込みました。

挨拶状の電話番号が間違っていたのもK田さんの愛嬌です。現在64歳になりますが、結局、営業マネジメント能力を評価され、コンサルティングの仕事も多くなったと聞いています。

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