離婚を決めたとき夫を憎む妻が陥りがちな誤解 元夫と「協力し合う」新しい子育てのコツとは
私は、離れて暮らす親と子どもが会う面会交流において元夫婦が顔を合わせずに済むよう仲介支援をしているのですが、そこでは子どもが親の顔色を見るのが如実に現れます。母親から子どもを預かり父親の元へ連れていく、ないしは面会交流に付き添うとき、子どもは母親の前と父親の前とでガラリと表情を変えるのです。
母親に対してはあたかも父親に会うことを嫌そうな表情をし、母親と離れたくないといったしぐさをします。ですが父親を見つけた途端、走り寄って抱きつき面会交流の間ずっと甘えています。帰りはその逆で、父親と別れるときには寂しくなったのか泣く子もいますが、母親と会うときには涙を拭き、笑顔で母親の元へ走り寄るのです。
また、父親からもらったプレゼントを嬉しそうに受け取るものの、母親の機嫌が悪くならないようにとバッグの奥底にしまうことも。子どもは父親も母親も大好きだからこそ、両方に嫌な思いをさせないよう懸命に知恵を働かせているのです。
新常識!離婚しても育児を分担する「共同養育」
親として子どもに「忖度」させないようにするにはどうしたらいいか。「共同養育」という言葉、聞かれたことありますか。日常生活では聞き慣れない言葉ですよね。「共同養育」の定義は、離婚後も両親が子育てに関わること。実にシンプルです。
離婚してやっと縁が切れると思っている矢先に、離婚しても子どもと父親の関係は続く、離婚するほどの相手と子育てをするということに、難色を示す人は多いかもしれません。ですが共同養育は、子どもにとってメリットがたくさんあります。両親からの愛情を変わらず受け続けることができますし、性別の違う親ならではの体験もできます。また、友達同士で親の話がタブーにならなくて済みますし、自分のルーツをたどることもできます。
親にとってのメリットは、共同養育して育児分担することで自由な時間を確保できリフレッシュもできます。また、子どもと頻繁に会っているほうがサポートしようという気持ちが強くなり、養育費を払うモチベーションもあがりますから経済面も安定します。さらには、自分に万が一のことがあったときに子どもが露頭に迷わずに済むのでリスクヘッジにも。
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