「グダグダの夏休み」が見違える1週間計画法 例年以上に変則的な日々に親たち悲鳴

✎ 1〜 ✎ 141 ✎ 142 ✎ 143 ✎ 最新
印刷
A
A

まずはわが子について、次の5つを調べてください。

1) どの時間帯、どの場所が最も効率よく勉強できるか
2) どの科目から勉強すると行動しやすいか
3) 休憩時間は何分がよいか
4) 集中力は何分くらいもつか
5) 自分のテンションをあげるための時間をどの程度設定するか(ゲームやスマホ、読書など)

次に「1週間だけ」の計画を立てます。なぜ1週間かといえば、長い計画を立てるとやる気がなくなるからです。その後、更新したければ次の1週間の計画を立てます。一般的な夏休みの長期計画は、こなせる子とこなせない子がおり、筆者が見る限り、後者が圧倒的に多いのです。しかし、後者のタイプでも、段階を作っていけば進めることができます。

手順1「1週間後どのような状態になっていたいか?」を決める

「何をやらなければならないのか」ではなく、「どうなっていたいか?」が基準です。勉強に関しては通常やる気が起こらないため、この点は特に重要です。

「やることリスト」をあげることがよくありますが、それは「やらなければならないリスト」の場合もあれば、「やりたいことリスト」の場合もあります。

宿題を「やらなければ」ではなく「やりたい」に

例えば、「国語のプリントを5枚終わらせなければならない」と考えるのか、「国語のプリントを5枚終わっている状態にしたい」のか、たったこれだけの違いで、勉強のパフォーマンスは天地ほど差がつきます。

筆者が塾で指導してきた子どもたちにも、この問いかけはよく使っていました。私は宿題を出さない方針で行っていましたが、「このプリントをやると今日の授業でマスターしたレベルから1段階上がれるけど、どうする?」と問いかけます。すると「プリントやらせてください」という反応がかなりの確率で返ってきます。これは形を変えれば「宿題」です。しかし、「やらなければならない宿題」なのか「やりたい宿題」なのか、これが学力の伸びを決定づける分岐点なのです。

手順2:1週間単位で「見える化」する

1) どの時間と場所がいいか記入します。例えば、リビングルームで9時から10時、自分の学習机で18時から19時と場所と時間帯を決めます。

2) 決定した時間帯をさらに集中できる時間数に分解します。例えば、20分の国語勉強→10分休憩→20分の算数勉強→10分休憩などと、詳細に書きます。

3) 1日のうちで勉強をする科目は、得意科目またはやってもいい科目から始めます。行動への動機付けは「やってもいいことから始める」ことがコツです。

4) 息抜きのゲームやスマホの時間も入れる。親にとってみたら、なくてもいい時間かもしれませんが、子どもにとっては極めて重要な時間です。

5) これらを組み込んだ表または手帳をいつも見える状態にする。壁に貼るか、手帳であれば開きっぱなしにする。決して、閉じて見えない状態にはしません。なぜなら、開くのが面倒になり、継続しなくなるからです。

次ページ終わったことは赤で消し込む
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT