旭化成の新社長に藤原副社長が昇格、会長に伊藤副社長

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旭化成の新社長に藤原副社長が昇格、会長に伊藤副社長

旭化成は21日、4月1日付で藤原健嗣(ふじわら・たけつぐ)副社長が社長に昇格する人事を発表した。蛭田史郎社長は取締役最高顧問に就く。また、同時に伊藤一郎副社長が会長に昇格する。社長、会長ともに代表権を持つ。山口信夫会長は代表権を持ったまま取締役名誉会長にとどまる。

藤原氏は、愛媛県西条市の出身で62歳。1969年に京都大学工学部卒業、旭化成工業(現旭化成)入社。2000年に取締役に就任し、エレクトロニクスカンパニー、化成品・樹脂カンパニーなど社内分社の社長を歴任。09年に副社長に就いた。

東京・千代田区の旭化成本社で行われた記者会見で藤原次期社長は、「2011年からスタートする新しい中期経営計画で、新しい旭化成を作り上げたい。内容については、これから議論していくこと。旭化成が世界に出て行く、世界の旭化成、になる中計にしたい」、と抱負を語った。
 
 山口会長は、藤原氏を次期社長に起用する理由について、「「技術系で(旭化成の主力拠点である)水島の創業にかかわり、石油化学の経験が長い。また蛭田社長とともにエレクトロニクスも担当し、海外経験もある。グローバル感覚を持ち、人柄明るく、馬力もある」と述べた。

社長、会長、名誉会長の代表権を持つ3者の役割分担は、社長が執行、会長が取締役会議長を務めて監督責任を持ち、名誉会長は「後見役」(山口会長)という。
(鶴見 昌憲)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2009.03  1,553,108 34,959 32,500 4,745
連本2010.03予 1,440,000 50,000 47,000 16,000
連本2011.03予 1,500,000 70,000 67,000 36,000
連中2009.09  658,648 17,964 15,077 4,242
連中2010.09予 700,000 25,000 24,000 13,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2009.03  3.4 10 
連本2010.03予 11.4 10 
連本2011.03予 25.7 10-14 
連中2009.09  3.0 5 
連中2010.09予 9.3 5-7 
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