大リストラに追い込まれたベスト電器、ビックカメラ連合に漂う暗雲

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 今回ベストに再建を迫ったのは、メインバンクの西日本シティ銀行など取引銀行団とされる。多くの地方家電量販同様、ベストも地元金融機関の融資を受け急成長を遂げた。だが、銀行団は業績低迷にしびれを切らし、300億円規模の資金支援継続と引き替えに再建策を迫った。

最優先課題とされたのは、足場の西日本で手堅く稼げる企業への脱皮。ビックとの関係も、再建策の骨子に事業面で支援を受けると書かれた程度で、業界2位連合の全国制覇の夢は棚上げだ。

ヤマダは09年の池袋新店に続き新宿にも大型出店を準備し、下位企業の突き放しを進める。首位追い上げの野望には暗雲が漂っている。

■ベスト電器の業績予想、会社概要はこちら

(杉本りうこ 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

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