「就活生ウケする取り組み」はここまで変わった チャレンジ支援激減、「制度」求める学生多数

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今回のアンケート調査を読むと、これらの認定制度の認知率はとても高い。認定企業はしっかりと認定マークを売り込むべきだろう。

「くるみんマークを取得している」(文系・その他私立大)

「くるみんマーク。女性でも長く働けるから」(文系・上位私立大)

「くるみんマーク、えるぼしマークの取得」(理系・中堅私立大)

「女性活躍」を標榜する企業は多いが、学生は掛け声だけでは信用しない。具体的な数字を確認している。制度の有無、制度の中身、実際の利用率、そして育休後の復帰率で企業の良否を判断している。

これは賢明な方法だ。利用率が低ければ、あまり大きく書かないだろうし、多くの利用実態があればその旨を大きく記載するはずだ。また、会社内や近所の保育園を挙げる学生もいる。こういう施設を会社が持っていれば強い魅力になるが、施設の用意までは少々ハードルが高い。

「育休後の復帰率が高い」(理系・上位国公立大)

「育休制度の充実」(文系・中堅私立大)

「会社の近くに託児所がある」(文系・中堅私立大)

「残業」「有休」に高い関心

いつの時代でも職業選択の物差しの1つは「給与」のはずだが、今回の調査で給与を挙げた学生は数人にすぎなかった。その代わりに目立つのは「残業」「有休」だ。非常に多い。

このような回答を見ると「ブラックか否か」に関する関心が高いように思える。それは当然かもしれない。「ブラック企業」という言葉が使われるようになったのは2000年代後半あたりからだが、現在の大学生は、中学生の頃から「ブラック企業」の事例がかなり頻繁に報道されたから、強い警戒心を抱いていても不思議ではない。

「ノー残業デー」(文系・上位私立大)

「残業が少ない」(文系・上位私立大)

「残業時間を減らす取り組み」(文系・早慶大クラス)

「有休の平均取得日数が高い会社や有休日数、月の残業時間をしっかりと説明してくれる企業は印象がよかった」(理系・その他私立大)

残業、有休と並んで多いのは「福利厚生」だ。具体的な内容が示されたときは好感度がさらに大きくなるようだ。

「福利厚生の一環で額の大きいカフェポイントにひかれた」(理系・その他国公立大)

「福利厚生でほかにはない独自の制度などがあると好感を持った」(文系・上位私立大)

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