「田中みな実」驚異的なビジネスセンスの秘訣 キャラ立ち、身の振り方が抜群で意思も強い
ただ当時は「女性の敵」という立ち位置であり、「嫌いな女性アナウンサーランキング」では上位の常連。しかし、そもそも「みんなのみな実」も、ぶりっ子キャラも、一社員である女性アナウンサーが制作サイドの期待に応えていたものであり、その適応力とサービス精神の高さは当時から「使える人材」として業界内で評価されていました。
田中さんはそんな評価を感じていたから、2013年1月に「サンデージャポン」の進行役に昇格したばかりであるにもかかわらず、2014年9月にTBSを退職できたのかもしれません。入社5年半・27歳での退社に「早すぎる」「甘い」などと疑問視する声が上がっていましたが、田中さんにしてみれば、さまざまな組織で活躍する父や姉の姿を見続けてきたことが決断を後押ししたのではないでしょうか。
ちなみに田中さんは、のちに退社の理由を「ずっと『帯番組をやりたい』と言っていましたが、大きな改編があったときもいっさい名前が挙がらなかったんです」「このままぶりっ子を30歳までやって需要がなくなってしまったらどうしよう……。まだ余力があるうちに外に出て帯番組をやれるチャンスがあるかもしれないと思いました」などと語っています。キャリアプランを考えたうえでの前向きなトライであり、それは他の女性アナウンサーにはなかなか見られない思考回路によるものでした。
事務所の選び方と帯番組へのプロ意識
田中さんは退社翌月の2014年10月にフジテレビの「ニュースな晩餐会」でMCに就任するという好スタートを切りました。同番組が視聴者数の多い日曜夜のゴールデンタイムに放送されていたことを踏まえると、田中さんの適応力やサービス精神の高さが評価されていたことがわかるでしょう。
ただ、テレビ業界には「退社後から半年間は他局の番組に出演しない」という不文律のような習慣があるだけに、TBSとの関係性が不安視されました。しかし、驚くべきことに田中さんは退社後もTBSの「有吉ジャポン」「ジョブチューン」に出演し続けるという円満退社だったのです。
「退社直後の他局出演」という異例の円満退社につながったポイントは田中さんの所属事務所。退社後、田中さんは宮根誠司さんや羽鳥慎一さんらが所属する芸能事務所「テイクオフ」に入りました。
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