逃げ恥30%超!テレビ視聴率はこう変わった

ドラマは録画して見るのが多数派か?

最終回の視聴率は20.8%。総合視聴率はどれだけ上がるのだろうか?(記者撮影)

10月に始まった民放各局のドラマ、中でも新垣結衣主演の「逃げるは恥だが役に立つ」(火曜22時・TBS系)が絶好調のうちに終了した。初回視聴率は10.2%だったが、回を追うごとに視聴率を伸ばし、12月20日放送の最終話は20.8%と、初回から倍増となる人気ぶりだった。

エンディングで流れる通称「恋ダンス」も、TBS系列局のアナウンサーが踊り、動画サイト「YouTube」にアップするなど、今クールで最も話題を呼んだヒットドラマと言っていいだろう。TBSは火曜のドラマ枠を設けて以降、初めて若い層向けのヒットを生み出せたことで、局内はかなり盛り上がっているようだ。番組プロデューサーの那須田淳氏も「最終回の視聴率を受けて・・・ただただビックリしています」とコメントしている。

そんな「逃げ恥」の報道において見逃せない数字がある。「総合視聴率」だ。たとえば、毎日新聞は「第9話(12月6日放送)の総合視聴率は30.0%を記録したことが明らかになった」などと報じている。30%という数字を聞くと「ああ、かなりヒットしているんだな」と実感する方も多いと思われるが、この数字は一体何なのか?

そもそも視聴率とはなにか?

そもそも視聴率とは、テレビを所有する世帯のうち、番組をリアルタイムで視聴した割合を示す数値で「世帯視聴率」と呼ばれるものだ。世帯内の家族で、誰がどれくらいテレビを視聴したかを示す数値は「個人視聴率」と呼ばれており、こちらは公開されていない。ちなみに、サンプルとなる世帯は2年間ですべてが入れ替わるようになっている。

近年、視聴者の生活スタイルは大きく変わってきた。録画して見たり、昨今はパソコンやスマートフォンなどのデバイスで視聴するケースも出てきた。視聴率にはこうした数字は含まれないため、「視聴率だけでどれだけの人が見たか判断できるのか」といった議論がなされてきた。

そこで、視聴率調査を行うビデオリサーチ社は、2011年にパソコンにおけるテレビ視聴(チューナーをつけて視聴しているケースなど)の調査を開始。2013年には録画視聴の調査を関東の300世帯で始め、一部の調査結果を公表してきた。

そして2016年10月3日、より視聴者のスタイルに合った調査を実施すべく、関東でリアルタイムの視聴率を測ってきた600世帯に、録画視聴を測ってきた300世帯を加え、計900世帯でリアルタイムと録画視聴の調査・データ提供を開始したのだ。

次ページ録画を加味しなければダメ?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 本当に強い大学
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
中国を知り尽くす異能の外交<br>官 垂秀夫 新中国大使

中国に幅広い人脈を持ち、アグレッシブな仕事ぶりで知られてきた垂秀夫・在中国大使。世界情勢が激動する中で国力差が開く日中関係をどう舵取りするのでしょうか。中国が最も恐れる男が日中関係のリアリズムを語ります。

東洋経済education×ICT