次の民主党「副大統領」かつてないほど重要な訳 バイデンにとっては副大統領以上の存在に

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バイデンが「ブラック・ライブズ・マターこそが最優先事項である」と考えるなら、5人いるアフリカ系アメリカ人の候補たちから1人を選ぶかもしれない。一方で、アメリカの巨大な経済格差を改善するために、経済における構造的改革が必要だと思うならば、その年齢と人種はさておき、ウォーレンが魅力的な副大統領候補となるのではないか。

ダックワーズが副大統領になればアジア系アメリカ人では初となる副大統領として人種多様性をもたらすだろう。また、ダックワーズは軍役やイリノイ州選出の下院および上院議員としての経験に基づき、特に国家安全保障問題において自らの政策や法制に関する専門知識を活用する可能性が高い。ホイットマーならばミシガン州知事としての経験に基づき、行政におけるリーダーシップを発揮するだろう。これはロードアイランド州知事であるライモンドも同様だ。

来年1月に就任時点では78歳になるバイデン

高齢であるバイデンは、自分が任期中に職務の遂行ができなくなった時のために、自分の代わりに大統領として職務を行う準備が完全にできている人物を副大統領候補として選ぶと見られる。

大統領も務めうる副大統領候補として多くの人が考えていたのが、ミネソタ州選出の上院議員であるクロブシャーだ。同氏は上院議員を3期にわたって務めた経験を持ち、内政と外政の政策にも精通しているからである。

しかし、ミネアポリスで5月25日に起きた白人警官によるジョージ・フロイドの残酷な殺人事件と、それに続く抗議運動によって、上院議員になる前にミネソタ州ヘネピン郡の地方長官を務めていた時のクロブシャーの経歴はより厳格に詮索されることとなった。

6月18日にクロブシャーは、「前の晩にバイデンに電話をかけ、自分は副大統領候補を辞退する意思であることを伝え、副大統領候補には有色人種の人物を選ぶように強く勧めた」ことを公表した。すなわちその候補とは、5人のアフリカ系アメリカ人候補と、アジア系アメリカ人のダックワーズ上院議員とラテン系のグリシャム知事などである。

現在77歳のバイデンは、来年1月20日に大統領に就任する頃には78歳とになっており、アメリカの歴史で最も高齢の大統領となる。そのため、バイデンは自身が82歳になる2024年の選挙には再出馬しないだろうと観測筋のほとんどが考えている。これは、バイデンが副大統領候補として選ぶ人物が2024年に民主党のリーダーとして大統領選挙を戦うことになることを意味している。

バイデンはすでに女性を副大統領候補として選ぶと公言している。主要政党の大統領候補が女性を副大統領候補として選ぶのはこれが3例目で、多くない。1984年の選挙ではウォルター・モンデールがニューヨーク州選出の下院議員だったジェラルディン・フェラーロを、2008年の選挙ではジョン・マケインがアラスカ州知事のサラ・ペイリンをそれぞれ副大統領候補として選んでいる。

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