めざせ観光復活、浅草・スカイツリー「歩道」誕生 隅田川橋梁に歩道併設、高架下に商業施設も

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今回、装いを新たにした隅田川橋梁の歴史は昭和初期にさかのぼる。

1931(昭和6)年、当初上野駅までの都心延伸を計画していた東武が浅草に乗り入れる際に架けられた。それまでは隅田川の東、現在のとうきょうスカイツリー駅が「浅草駅」だった。同駅は伊勢崎線の浅草雷門駅(現・浅草駅)までの開通に伴って改称、東京スカイツリー開業直前の2012年3月まで「業平橋」の駅名で親しまれた。今回開業した東京ミズマチのウエストゾーンのあたりには戦前に「隅田公園駅」が設けられていた。

景観と調和した鉄道橋

隅田川橋梁は関東大震災後に建設されたため、耐震のための工夫が随所に凝らされた。設計に当たっては隅田川の景観との調和だけでなく、電車の車窓からの眺めも確保できるよう配慮されたという。橋を渡るとすぐ浅草駅に向かって急カーブになるため、橋の上に上下線を連絡する両渡り分岐器が設置されている。

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