ボブ・ディラン「コロナの捉え方は無数にある」

インタビューで語った新譜、死、特別な存在…

──自宅では音楽制作はできるのですか? プライベート・スタジオでピアノを弾いたり、時間を過ごしたりできますか?

それはたいていホテルの部屋でやるよ。ホテルの部屋がプライベート・スタジオにいちばん近い環境なんだ。

ミュージカルに心を動かされる

──家のすぐ近くに太平洋があることは、新型コロナウイルスのパンデミックに対処するのに、精神的な面で効果がありますか? 「ブルー・マインド」という理論があって、それによると、水の近くに住むことは健康上、治癒の効果があるそうです。

その説は信じられるな。「クール・ウォーター」、「遥かなる河」、「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」。こういう曲を聴くと、なんだか癒やされたような気がするよ。何が癒やされるのかわからないけれど、自分が気づいてもいない何かが癒やされるんだろう。ある種の治療。スピリチュアルな感じだ。水はスピリチュアルなものだからね。

「ブルー・マインド」は聞いたことがないな。スローなブルースの曲名にもなりそうだ。ヴァン・モリソンあたりが書きそう。もしかしたら、書いているかもしれない。知らないけど。

──あなたの曲をフィーチャーしたミュージカル「北国の少女(ガール・フロム・ノース・カントリー)」がまさにすばらしい評価を得るようになったタイミングで、新型コロナのために公演が中止になりました。非常に残念でしたが、公演を見たり、公演のビデオを見たりしましたか?

もちろん見たよ。心が動かされた。関係者としてではなく、一般の観客として見たんだ。何の構えもなくね。最後には泣いてしまった。なぜだかわからない。幕が下りたときには、呆然としていた。本当にそうだった。公演が中止になったのは本当に残念だ。また見たかったからね。

──このパンデミックを聖書的な意味合い、たとえば、疫病が世界を覆いつくすなどのように考えますか。

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