ウェブ会議 「損する悪印象」を激減させる6秘訣 「画面越し」のコミュニケーション、大丈夫?

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4つ目は、「メリハリをつけた話し方」を意識することです。

【4】「メリハリをつけた話し方」を意識する

ウェブ会議で発言していると、「自分の話を聞いてもらえていない気がする」と思ってしまうこと、ありますよね。対面(リアル)でないのでどうしても不安な気持ちになってしまいがちです。

そんなときこそ、発言に「抑揚」をしっかりつけるようにしましょう。普段話すときよりメリハリをつけた話し方になるくらいでも大丈夫です。

「朗読」では、強調したいポイントは、「①高めの声で話す」「②ゆっくりはっきり話す」「③強く発音する」「④ポーズ(間)を置く」「⑤気持ち(感情)を込める」などがあります。「朗読」のスキルをうまく取り入れて、発言にメリハリをつけましょう

【5】声の「トーン」を変えてみる

お互いの地声は、パソコンやマイクのスピーカーを通した機械的な声に変換されます。機械を通した声だと、微細なトーンや気持ちの変化を感じづらくなります。そんな状況で「力んでずっと大声」「ずっとハイテンション」「甲高い声が続く」「早口でまくしたてる」と聞き手は疲れてしまいます。

対面のときは、声量は大きく保つべきですが、イヤホンマイクなどをする場合は声をよく拾うので、力んで話さないように注意しましょう。

大声の人は……リラックスして、普段よりほんの少し頑張るくらいの声量で
甲高い声の人は……落ち着いて少しトーンを下げて
早口の人は……一音一音、丁寧に発音する気持ちで
【6】「1文を短く」して「語尾」をはっきり言い切る

「~なので」「~なんですが」「~ですけど……」と、読点で延々つなぐような1文が長い話し方はやめましょう。1文を短くまとめると、歯切れがいい発言になり、信頼感にもつながります。

本に収録した朗読見本18作品は、魚住りえ氏自身が朗読した「お手本」を聴くこともできる(画像:サウンド・シティ)

語尾も、自信をもってはっきり言い切ります。「~です」「~ます」「~ですよね」など、「語尾まではっきり発音し、言い切る」ように心がけましょう。

対面より、より語尾が聞き取れない状況になる可能性もあります。テンポよく、歯切れよく話しましょう。歯切れが悪いと、自信のない印象になりますので気をつけましょう。

「朗読の話し方」で表情や発言に磨きをかける

ウェブ会議など、画面を通して話すことに「自分の意思がうまく伝わらなくてなじめない……」と、苦手意識を持っている人も少なくないと思います。しかし、今まで気づかなかったことを見つけて、自分の表情や発言にさらに磨きをかけられるチャンスでもあると思います。

「朗読」の話し方を応用できるところも多いと思いますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

魚住 りえ アナウンサー

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うおずみ りえ / Rie Uozumi

フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド

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