小説家が明かす「一文が長すぎる文章」の問題点

「文書がクドい人」が知らないただ1つのコツ

「読みやすい文章を書く人」はどこに注意しているのか?(写真:Fast&Slow/PIXTA)
「この文章、どこかわかりづらいな……」、稟議書や企画書を書いている時、そんな壁にぶつかったことのある人は多いはず。読みづらい文章を、読みやすく改善するにはどうすればいいのか? 作家でフリーランス広報としても活躍する藍月要氏による文章指南書『理系のための文章教室』より一部抜粋・再構成してお届けする。

この記事では、理解しにくい文章のひとつとして、わたしの思う代表格、「一文が長い文章の直し方」をご紹介していきます。ここでいう一文は、文章が始まってから句点(。)で区切られるまでのひとまとまりを指します。

一文が長い文章というのは、たとえばこんな感じです。

<例:一文が長い文章>
“我々が提案するのは、画期的な単位の取り方で、これをマスターすることにより、どんな難しい講義でも確実にD判定を避けることができ、勉学の時間を他の活動に充てられ、学生生活がより豊かになること請け合いなので、ぜひ身につけてください。“

どうでしょう、『内容が頭にスッと入ってこない感』、すごくないですか? 読むのが疲れるというか、結局なにを言ってるんだっけ?と混乱してくるというか。これは、一文の長さが原因です。こう書き換えてみましょう。

<例:一文が短い文章>
“我々が提案するのは、画期的な単位の取り方。これをマスターすることにより、どんな難しい講義でも確実にD判定を避けることができます。勉学の時間を他の活動に充てられるので、学生生活がより豊かになること請け合いです。ぜひ身につけてください。”

グッと読みやすく、意味が飲み込みやすくなったかなと思います(文章の内容自体は、胡散臭くてロクでもないことを言っていますが)。

なぜ「一文が長い」と読みにくいか?

ところで、どうして一文が長いと読みにくく、そして理解しにくいのでしょうか?

これは、句点で区切られるまでの間は、言葉と言葉が密接につながり合っているからだとわたしは考えています。あるいは、読む側からすると、密接につながり合っていると仮定して読み進めなければならないから、とも言い換えられます。

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