米ナスダック最高値、ついに「強気相場」入り 9924ポイントで終了、ダウもS&P500も大幅高
[8日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、ナスダック総合は終値で過去最高値を更新した。相場は新型コロナウイルス流行の打撃を受けた景気の早期回復を巡る期待を追い風に3月23日に付けた安値から戻し、強気相場入りしたことが示された。
ダウ工業株30種とS&P総合500種も急伸。S&P500は年初来でプラスに転じた。
ハイテク株と通信株がナスダックの上昇をけん引。3月末の安値からの上昇率は44.7%となった。一般的に安値から20%超上昇すると強気相場と見なされる。
5日に発表された5月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が一転増加に転じ、失業率も予想外に改善したことを受け、新型コロナ発生による経済的損失の最悪期は過ぎたとの見方が広がった。
CFRAリサーチの首席投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は、この日の上昇について「世界経済の再開を巡る楽観的な見方のほか、米経済が下半期にV字回復する可能性が高いという確証が要因」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)が新型コロナ対策の一環として導入した中小企業向けの「メインストリート融資制度(MSLP)」の条件を緩和すると発表したことも支援材料となり、米国株は引けにかけて上げ幅を広げた。
S&P主要11セクターでは、エネルギー株<.SPNY>が4.3%高と上昇トップ。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が6日の会合で、現行水準の協調減産を7月末まで延長することで合意した。
売り込まれていた米クルーズ大手カーニバル<CCL.N>やノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス<NCLH.N>も戻りが継続。S&P1500航空株<.SPCOMAIR>は9.9%高となった。
今週は9─10日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.61対1の比率で上回った。ナスダックでは3.02対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は164億6000万株。直近20営業日の平均は123億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27572.4 +461.46 +1.70 27232. 27580. 27232. <.DJI>
4 93 21 48
前営業日終値 27110.9
8
ナスダック総合 9924.75 +110.66 +1.13 9823.4 9927.1 9780.6 <.IXIC>
4 3 1
前営業日終値 9814.08
S&P総合500種 3232.39 +38.46 +1.20 3199.9 3233.1 3196.0 <.SPX>
2 3 0
前営業日終値 3193.93
ダウ輸送株20種 10052.8 +179.89 +1.82 <.DJT>
5
ダウ公共株15種 847.26 +20.74 +2.51 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1998.62 -5.14 -0.26 <.SOX>
VIX指数25.82 +1.30 +5.30 <.VIX>
S&P一般消費財 1065.86 +15.94 +1.52 <.SPLRCD
>
S&P素材 375.38 +0.36 +0.10 <.SPLRCM
>
S&P工業 642.58 +12.44 +1.97 <.SPLRCI
>
S&P主要消費財 623.16 +5.92 +0.96 <.SPLRCS
>
S&P金融 442.27 +7.63 +1.76 <.SPSY>
S&P不動産 234.35 +4.94 +2.15 <.SPLRCR
>
S&Pエネルギー 351.06 +14.54 +4.32 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1208.56 +7.67 +0.64 <.SPXHC>
S&P通信サービス 187.28 +2.08 +1.13 <.SPLRCL
>
S&P情報技術 1789.21 +8.01 +0.45 <.SPLRCT
>
S&P公益事業 317.33 +8.16 +2.64 <.SPLRCU
>
NYSE出来高 11.50億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 23220 + 30 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 23215 + 25 大阪比 <0#NIY:>
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