日経平均314円高、「影の演出者」は誰なのか 6日続伸で終了、資金はどこから来ている?
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日続伸。終値は2月21日以来約3カ月半ぶりの高値となった。前週末の米国株が大幅に値上がりした流れを引き継ぎ、朝方から買いが先行。寄り付きで2万3000円台を回復した。しばらく高値圏でもみあいが続いたが、大引け前に上値を伸ばし高値引けとなった。
前週末に発表された5月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想外のプラスとなったことがポジティブサプライズとなった。米国株主要3指数が強含み、米WTI原油先物が上昇するなどリスク資産に資金が向かう展開となった。
東京市場で日経平均は前営業日比258円25銭高の2万3121円98銭でスタート。その後、一進一退の動きとなっていたが、大引け前に動意づき、2万3178円10銭まで上値を伸ばした。
市場では「先週あたりから日本株に上値追いのマネーが入ってきた。トレンドフォロー型のCTAでネットロングの積み上げが観測される。2万3000円で止まらない上昇が演じられていることで、ファンダメンタルズを重視する投資家にも買い遅れへの恐怖感が醸成されつつあるようだ」(野村証券のクロスアセット・ストラテジスト、高田将成氏)との指摘が聞かれた。
TOPIXも6日続伸した。東証33業種では、精密機器、その他製品、医薬品を除く30業種が値上がり。値上がり率上位には鉱業、鉄鋼、銀行などが入った。「このところ景気敏感系の出遅れセクターに買いが入っている。ここから値がさ・成長株に資金が循環していくか注目される」(ちばぎんアセットマネジメントのシニアアナリスト、奥村義弘氏)という。
個別では、朝日放送グループホールディングス<9405.T>がストップ高比例配分。連結子会社のディー・エル・イー(DLE)<3686.T>がきょうまで5日連続のストップ高となった急騰相場が刺激材料となった。伊藤園<2593.T>は大幅安。5日に業績見通しを下方修正したことが嫌気された。
東証1部の騰落数は、値上がり1592銘柄に対し、値下がりが526銘柄、変わらずが51銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 23178.10+314.37
寄り付き 23121.98
安値/高値 23028.62─23178.10
TOPIX<.TOPX>
終値 1630.72 +18.24
寄り付き 1628.61
安値/高値 1619.17─1630.72
東証出来高(万株) 170307
東証売買代金(億円) 28712.81
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