「闇バイト」コロナで激増する参加者たちの末路

Twitterで「収入減」「生活苦」嘆く人は要注意

今年3月、千葉県の50代の女性が90代女性からキャッシュカードを騙し取ったとして逮捕された。加害女性は、新型コロナウイルスの影響で舞台照明の仕事がキャンセルとなり、Twitterで受け子のアルバイトの募集を見つけて応募したという。5月にも、福井県で22歳の男がやはりTwitterで「高収入」で検索したのをきっかけに、受け子のバイトをして逮捕された。

全国的な休校措置により、学生が狙われるリスクも高まっている。男子高校生がTwitterで「高収入バイト募集」とうたうアカウントに連絡をとったところ、「客の家に行きお金を受け取るだけの仕事で一日10〜50万円になる」などという返事がきた。「あまりに怪しいので慌てて断った」という。

また、海外でも失業者が中心に狙われている。PhishLabsの研究者が発見したフィッシングメッセージは、新型コロナウイルスによって失業したカナダ人やアメリカ人をターゲットとしており、「在宅で月5000ドル稼げる」とうたっていた。このような例は、世界的に増えているようだ。

えげつない「受け子バイト」のシステム

受け子バイトの手取りは、被害者から受け取った金額の10%ほどと言われている。100万円を受け取れば一日で10万円を得られるが、もちろん違法行為なので逮捕されるリスクもある。

闇バイトの首謀者は自分が捕まるリスクを減らすため、直接、被害者と接触する受け子や、ATMで現金を引き出し防犯カメラに映る出し子など逮捕されやすい役割を失業者や学生に任せるわけである。

ちなみに闇バイト募集の投稿には、「詳細はテレグラムにて」と書いてあることが多い。テレグラムとは機密性が高くメッセージの復元も難しいため、犯罪集団のやり取りにも多く使われているメッセージアプリだ。

実際に連絡を取ると事前に面談があり、お金の持ち逃げを防ぐために、運転免許証などの身分証明書か保証金の提出が求められる。その際、携帯電話番号や住所、両親の連絡先なども確認される。万が一、途中で逃げたときには、身分証明書がTwitterなどでさらされたり、実家や自宅に押しかけられる危険性がある。

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