ホンダ「レジェンド」にみる自動運転の最新進化

レベル3搭載車のプロトタイプに試乗した

画像は2017年に取材した車両で自動化レベル3技術を搭載したホンダのプロトタイプ(筆者撮影)

2020年4月に施行された改正道路交通法(車両の運転者などが道路で順守すべきルール)と、改正道路運送車両法(運送車両の保安基準など)にSAE自動化レベル3に関する文言が織り込まれた。2019年6月に公布された内容が精査のうえで施行されたわけだ。これまでの上限であったレベル2を超えたレベル3容認が今回の改正におけるポイントである。

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これを受け、5月12日に行なわれたホンダの「2019年度決算説明会」において、八郷隆弘社長は、自動化レベル3技術を搭載した車両の市販化に対し、「高速道路における限定された条件下でのアイズオフは技術的に確立できた。2020年内の発売に向けて準備中だが、お客様に正しく使っていただくためになにをお伝えすべきか検討中」と語った。つまり、社会受容性を高めるために時間が必要だと明言したわけだ。

6段階に分類される自動化レベル

ここでの「アイズオフ」とは、システムが正しく機能している際に目線を前方から外した状態での運転操作を意味する。自動運転技術を説明する同類項の言葉として、ステアリングから手を放す「ハンズオフ」、アクセル&ブレーキペダルから足を放す「フットオフ」がある。

自動化レベルについてはここ数年、各所で触れられている通りレベル0~5の6段階に分類され、現在もその定義に変わりはない。

レベル0/ドライバーが、常時すべての運転操作を行う。例/運転支援のない車
レベル1/運転支援システムが、走行環境に応じたハンドル操作、あるいは、加減速のいずれかを行うとともに、システムが補助をしていない部分の運転操作をドライバーが行う。例/アダプティブ・クルーズ・コントロールや衝突被害軽減ブレーキ
レベル2/運転支援システムが走行環境に応じたハンドル操作と加減速を行うとともに、システムが補助をしていない部分の運転操作をドライバーが行う。例/アダプティブ・クルーズ・コントロール+車線中央維持機能
レベル3/自動化システムからの運転操作切り替え要請にドライバーが適切に応じるという条件の下、特定の運転モードにおいて自動化された運転システムが車両の運転操作を行う。例/今回の法改正で容認されたレベル
レベル4/自動化システムからの運転操作切り替え要請にドライバーが適切に応じなかった場合でも、特定の運転モードにおいて自動化された運転システムが車両の運転操作を行う。例/2030年をメドに限定エリアでの実用化を目指す
レベル5/ドライバーがいなくても、さらにはいかなる道路や走行環境条件の下でも、自動化システムが、常時、車両の運転操作を行う。例/2030年以降をメドに限定エリアでの実用化を目指す

ITS(Intelligent Transport Systems/高度道路交通システム)の国際標準化組織である「ISO/TC204におけるWG14」では6段階のSAE自動化レベルを受け、さらに0~8の9段階に細分化し、より明確な標準化を目指した時期もある。

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