これから婚活するあなたに--白河桃子の「誤解された婚活」・婚活ブームを検証する 第4回(全4回)
ジャーナリスト 白河桃子
●「動く動かない」「いつどう動くか」は、あなたの選択次第
「『婚活』って昔からある言葉だと思っていました。つい最近できた言葉なんですね」ある大学の講義で女子大生に言われ、言葉の定着のスピードの速さに驚いた。
「時が来れば就活するように、結婚したければ、出会いが天から降ってくるのを待っていてもだめなのだ……」
そうした意識はかなり定着したと思う。「動くか、動かないか」「いつ動くのか」「どう動くのか」を選ぶのもまた自分である。非婚ももちろん選択の範囲だ。
最終回となる今回は、婚活時代から見る女性たちの働き方の変化と、これからの「婚活」の行方について考えていきたい。
●女性の働き方と、その結婚観の変化
女性の働き方、結婚、子供を産むか産まないか……望むと望まざるにかかわらず、日本では「結婚」「仕事」「出産」はすべてリンクしていて、切っても切り離せない。婚活時代で見えてきたものは、高度成長期以降の女性たちの働き方の変化だ。(1)均等法以前の世代:1986年以前
女性は、企業のお嫁さん候補として、短期の事務職として就労。寿退職(結婚退職)が王道。年功序列、終身雇用で、結婚は"永久就職"。「就職活動=結婚活動」でもあった。
右肩上がりの経済の中、専業主婦になっても離婚以外のリスクは感じず結婚できた世代。
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