トヨタの相次ぐ大量リコールは「悪」なのか

600万台リコールが映す、自動車業界の"現在地"

2005~10年に販売された「ヴィッツ」など、13車種がリコールの対象(撮影:今祥雄)

自動車業界で大規模リコールが相次いでいる。2013年度に最高益を更新する見通しのトヨタ自動車とて、例外ではない。同社は4月9日、13車種、計108万台のリコールを国土交通省に届け出た。海外分も含めると、合計639万台となる。

国内では、「ヴィッツ」など4車種、91.9万台で、座席部品の強度不足やワイパーの不具合、ステアリングの強度不足が判明。「RAV4」など3車種、14.6万台では、配線不良でエアバックが動作しなくなる可能性がある。「ポルテスペイド」など5車種、1.8万台では、始動装置の通電不良で出火のおそれがある。この不具合では、過去に車両火災が2件起きている。ただ、いずれのケースもケガ人は出ていない。

トヨタは、今年2月にも「プリウス」のハイブリッドシステム制御ソフトの不具合で国内98万台、全世界で190万台のリコールを発表している。

2013年度のリコール台数は過去最多

立て続けの大量リコールは、トヨタだけの問題ではない。2013年度の国内におけるリコール届け出は303件(前年度から5件減)、797万台(同236万台増)となった。台数は過去最多(これまでは2004年の756万台)。前述のプリウスを含めて、50万台を超えるリコールが5件もあったためだ(内訳はダイハツ工業が2件、トヨタ、日産自動車、三菱自動車が各1件)。

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