資本と経営の分離を図るべきだとの考えはそもそもあった。2代目(2代目社長で次兄の金田保彦氏)から私が社長を引き継いだ際、創業家による世襲は私で終わりにして外部から新しい血を入れようとかけあった。実際、私の後は住友銀行出身者が2人続いた。その次はプロパーから引き上げたほうがいいなと思い、現在の藤野社長となった。
今の会長は、2代目の一人息子。2代目は、せがれを社長にするものと内心思っていたのかもしれないが、新しい天馬になるためにと社長をやらせず、専務として私の下で使っていた。
――新しい取締役の候補はどういう人たちですか。
株主提案で出した8人はいまの天馬を支えているメンバー。天馬の収益は海外が大きく占めているので、現地子会社での経営経験者を候補者に入れた。約800億円ある天馬の売上高のうち、600億円を稼いでいる中心メンバーといっていい。この子たちが今後の天馬を背負っていかないといけない。
社員を助けるために進言をした
――第三者委から経営に対する「不当な介入」があったと指摘されていますが、実際にはどうだったのでしょうか。第三者委の調査報告書には、取締役の人事や報酬、取締役会での議案などは、前名誉会長にその都度お伺いを立てて意向に従ったと記載されています。
この記事は有料会員限定です
残り 1684文字
