日経平均24円安、「見えない恐怖」が一つ消えた

コロナ第2波警戒、米株先物の軟調推移は重し

12日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日ぶり反落した。取引時間中を通じて前日終値近辺で一進一退となった。写真は東京証券取引所。2018年10月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - 12日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日ぶり反落した。取引時間中を通じて前日終値近辺で一進一退となった。新型コロナウイルスの感染第2波への警戒や米株先物の軟調推移などで上値を伸ばしにくかった一方、世界の経済活動再開の動きが心理的な支えとなり、下押しも限定的だった。

韓国でウイルス第2波到来の可能性が出ているほか、ドイツでは1人の感染者が何人に感染を広げるかを示す「再生産数」が上昇。経済再開への期待と警戒の綱引きとなっている。前日の米国株主要3指数が高安まちまちで取引を終え、東京市場も朝方から方向感が出にくかった。

後場、トヨタ自動車<7203.T>が2021年3月期の連結営業利益予想(米国基準)が前年に比べて8割減となる見通しを発表したが、相場全体への影響も限定的だった。市場からは「税引前利益、当期利益は未定ながら、業績予想を出したのはよかった。何も見えないのが怖いのであって、予想をベースに議論ができる」(国内証券)との声が出ていた。

TOPIXも3日ぶり反落。東証33業種では、海運、ゴム製品、空運、不動産などが値下がり率上位に入った。半面、電気・ガス、その他製品、医薬品、情報・通信などディフェンシブ系が値上がりした。

前日の米国株市場でハイテク銘柄が多いナスダック総合指数が上昇したことも支えとなり、アドバンテスト<6857.T>や東京エレクトロン<8035.T>など半導体関連の一角が堅調だった。このほか個別では、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>が大幅反落。11日に21年3月期の業績予想の開示を見送ったことが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり840銘柄に対し、値下がりが1244銘柄、変わらずが87銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値      20366.48-24.18

寄り付き    20413.23

安値/高値   20293.97─20457.37

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1476.72 -3.90

寄り付き     1480.47

安値/高値    1474.30─1482.98

 

東証出来高(万株) 124102

東証売買代金(億円) 20871.99

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