住宅設備業界に異変! 需要開拓の新方程式

住宅設備業界に異変! 需要開拓の新方程式

業界のガリバーが巨体を一段と膨らませた。住宅設備大手の住生活グループは12月14日、システムキッチン国内3位のサンウエーブ工業を子会社化すると発表した。キッチン事業において両社合算の国内シェアは3割弱に達し、単独首位に躍り出る。

両社は2009年6月に業務資本提携を締結。住生活がサンウエーブに3割出資したうえで商品開発や資材調達で関係強化を図ってきた。今回の発表により、来年4月に株式交換で出資比率を8割に引き上げる。6月の提携時には25億円程度の増益効果を見込んでいたが、「さらに大きな増益効果が期待できる」(住生活の杉野正博社長)という。

リフォーム市場に注力

住生活はアルミサッシ最大手のトステムと衛生陶器(トイレ)2位のINAXが統合して01年に発足。M&Aによる拡大路線を邁進し、09年に入ってからもアルミ建材大手である新日軽の子会社化、水回り設備の世界大手であるアメリカンスタンダードのアジア太平洋部門買収などを推し進めてきた。

だが、今回の子会社化はこうした拡大路線とは別の意味合いも含む。

国内の新設住宅着工戸数は08年12月以降、大幅な前年割れが続いている。09年は80万戸割れという45年ぶりの歴史的な低水準に陥る見通し。新築需要の回復が見込めない中、住設各社が照準を合わせているのは、潜在需要が1500万戸とも1800万戸ともいわれるリフォーム市場の掘り起こしだ。

リフォーム需要を取り込むうえで「最初の入り口かつ最大の目玉」(住設大手)とされるのがキッチンである。サンウエーブはキッチンの国内シェアこそ3位だが、首位のタカラスタンダードは新設マンション向けが主力。リフォーム客の窓口とされる地場工務店向けでは、2位のクリナップと3位のサンウエーブがシェアの大部分を占めていた。

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