コロナ再感染は「偽陽性の公算」韓国で進む研究 再検査で陽性となった患者からの感染例はなし

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KCDCの鄭銀敬局長は6日、ウイルス片が死んだウイルス細胞の一部であるとの仮説を裏付ける証拠集めが続いていると述べた。

患者は新たな呼吸器症状を発症したか、当局から再検査の対象に選ばれた場合に再検査を受けていた。

KCDCによると、4月半ばまでに再検査を受けた回復患者の半分弱が症候のある人だったが、こうした症状は新型コロナウイルスが引き起こしたものではなさそうだという。

まだ感染力があるのか

いったん回復した後の検査で、陽性と判定された患者が感染を広げることはなさそうだ。

鄭局長によると、KCDCの調査では回復後の再検査で陽性と判定された患者から感染が起きた事例は1件も見つかっていない。

KCDCは、回復後に症状を再発したように見える患者についてウイルスを培養する検査を実施しており、この作業では信頼に足る結果が判明するまでに2週間余りを要する。

6日までに培養試験を完了した29例すべてで、判定は陰性に戻った。少なくとも79例でまだ培養試験が続いている。

鄭局長は「再発事例のウイルスには、ほとんど、あるいは全く感染力がない」と述べた。

こうした事例を調べる専門家チームのリーダー、ソウル大学病院のOh Myoung-don医師によると、新型コロナウイルスはB型肝炎やエイズウイルス(HIV)と異なり、宿主細胞の核には侵入しない。このため慢性的な感染を引き起こすことはなく、再活性化の可能性は非常に低いという。

当局は新型コロナウイルスの抗体ができたかどうかについても検査を進めており、患者に接触した人々について検査や観察を行っている。

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